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 ウミヘビ発見!2023/06/08

カヌーで川を進んでいると、水中を泳ぐ魚を見ることはよくありますが、今日は一味違いました。

 

 

クロガシラウミヘビ…でしょうか。

2メートル近いウミヘビがカヌーの下を悠々と泳いでいました。

 

完全水棲のためカヌーに登ってくることはありませんが、有毒のため注意が必要です。

実はウミヘビってコブラの仲間なので、とても強い神経毒を持つ種も多いんですよね。

総じて攻撃性は低いそうですが、その中でもこのウミヘビは比較的攻撃性もあるようです。沖縄県では過去には噛まれる事故も発生しています。

 

もしツアー中に出会った際は、見守るだけで、触ったりはしないようにお願いしますね。

 

スタッフ  船越

 アオミオカタニシ

 

 

とてもきれいな緑色をした「アオミオカタニシ」。

カタツムリのようですが、名前のとおりタニシの仲間です。タニシといえば田舎の用水路など、水辺にいるイメージですが、ヤマタニシという陸生のものもいるんです。

 

沖縄方言では「おーるーちんなん」。おーるーは「青」、ちんなんは「カタツムリ」の意味です。

やっぱりカタツムリじゃないか。まあ昔の人も、こんなに綺麗なタニシがいるとは考えなかったのでしょう。

 

西表島のジャングル内では雨の日などによく見ることができますが、意外に沖縄県では準絶滅危惧種。鹿児島県内では既に絶滅したといわれている貴重な生き物です。

 

この美しい緑色、殻の色ではなくタニシ本体の色。殻は半透明の乳白色で、体の緑色が透けて見えているんです。

 

雨の日も多い西表ですが、そんな時でもよく観察してみると雨限定の生き物が姿を見せてくれるかもしれませんよ。

 

スタッフ 船越

 ツアー当日朝、石垣島からご参加予定の皆様へ2021/06/28

7/1〜9/30の間、下記コースに当日朝石垣島からご参加予定の皆様は、7:30発上原港行きフェリーでのご乗船をお願い致します。

・ピナイサーラの滝上下カヌー&トレッキング1日コース

・マングローブカヌーショートコース

・マングローブカヌー&キャニオニング体験コース

・マングローブカヌー&由布島水牛車観光コース

 

暑さと混雑回避の為、またスムーズなツアー進行の為、夏季は早出をお願いさせて頂いております。何卒ご理解をお願い致します。

尚コロナウィルス感染拡大の状況により、フェリーが減便がされた場合は変更になる可能性がございます。

 イワサキクサゼミの鳴く頃2021/04/27

4月もそろそろ終わり、GW直前。

季節外れの台風のためここしばらくは雨の日が続いていましたが、過ぎ去ってからは気持ちの良い晴れの日も多くなってきました。

新型コロナの影響でなかなか旅行へは行きにくい状況ですが、それでもサニーデイは感染防止対策を入念にしながら元気に営業中です。

 

 

春といえど西表では連日のように気温25度を超え、街を歩く人も皆半袖短パン。本州より一足早く夏へと突入したような気分です。

そこかしこから初夏の訪れを感じさせる、あの生き物の鳴き声が聞こえてきます。

 

イワサキクサゼミ

 

八重山ではよく見るセミですが、大きさは二センチという日本最小のセミです。

この時期にセミというとびっくりされる方も多いと思いますが、西表では3月〜11月まで、様々な種類のセミが鳴いているんです。

 

このセミは、サトウキビやススキといったイネ科の植物の近くに住んでいます。

草原で耳をすませると「ジイーーーーーーー…」という声が聞こえますよ。

 

動画はこちら。

 

youtu.be/o4f-SxMujH0

 

 

 

小さい体の割にとても大きな声で鳴いています。

さほど珍しいセミではないので、天気の良い日中なら苦労せず見つけることができるはずです。

 

ちなみに、八重山にはこのイワサキクサゼミの他に「イワサキゼミ」「イワサキヒメハルゼミ」という似た名前のセミも生息していますが、実はこれらは全く別の種類になります。

 

 

余談ですが、セミの他にも八重山には「イワサキ〜〜」という名前の付いた生き物が多いです(以前紹介したイワサキセダカヘビイワサキワモンベニヘビもそう)。

これは明治〜昭和にかけての40年間を石垣島で暮らした気象観測技術者の「岩崎卓爾」さんのためにつけられたもの。

仕事である気象観測のほかに、八重山の生物や民族、歴史について研究していた岩崎さんは、発見した新種の生き物を知り合いの研究者に送っていました。

研究者は貴重な生き物を見つけてくれた彼に敬意を払い、その生き物達に岩崎さんの名前をつけているんですね。

 

 

スタッフ 船越

 右利きのヘビ2020/07/21

「イワサキセダカヘビ見つけたけど」

ある日の夜、ガイド友達からそんな連絡を受けた僕は家を飛び出し現場へ急行。

待ち受けていたのは三年間憧れていたヘビでした。

 

 

 

イワサキセダカヘビ

 

日本で唯一のセダカヘビ属で、石垣、西表の固有種。

そしてカタツムリしか食べないという極度の偏食家でもあります。

 

さらにその特殊な体の構造から「右利きのヘビ」とも呼ばれ、国内では他に類を見ない独自の生態をしています。

腕のないヘビに右利きも左利きもあるんかいな?と思う方もいるでしょうが、その特徴が現れるのは下顎。

 

カタツムリには殻の巻く方向によって「右巻き」「左巻き」に分けられます(殻を外方向へたどる時、時計回りになるのが右巻きです)。

国内に生息しているカタツムリはほぼ全て右巻き。サザエやタニシなどの皆さんがよく目にする巻貝もそうです。

イワサキセダカヘビはその右巻きカタツムリを効率良く食べたいがため、右の歯だけ本数が多くなってしまうという特殊な進化をしました。

 

言葉で説明するのはとても難しいのですが、右巻きのカタツムリをひっくり返して食べる際に歯の多い右顎で肉を抑え左顎で引きずり出す、といった感じです(ヘビの下顎の骨は中央で繋がっていないため、左右で独立して動かすことができます)。

そして左巻きのカタツムリを食べようとしても顎がうまく使えずたいてい失敗してしまうのです。右巻きだけを食べることに特化した専門家ですね。

 

 

 

ここからがさらに面白いところで、進化するのはヘビの方だけではないということ。

 

カタツムリは体の構造上、基本的に右巻きと左巻きではうまく交尾ができず子孫を残すことができません。

そのため突然変異などでたまたま生まれてしまった左巻きのカタツムリは左巻きの性質を後世に残すことなく死んでいきます。

よって全国的にはほぼ全ての種が右巻きなのですが、イワサキセダカヘビの生息する八重山だけは少ないながらも左巻きのカタツムリが一定数いるんです。

 

その理由はやはりこのヘビ。

 

八重山においては左巻きカタツムリはイワサキセダカヘビに食べられにくいという明確なメリットが存在します。

その結果、襲われなかった左巻き同士の出会う確率もわずかに増え、左巻きに進化した新しい「種」が繁栄するのです。

 

イワサキセダカヘビとカタツムリは、お互いがお互いに影響を与えあい進化の加速を促進していると言えますね。

 

カタツムリとセダカヘビの共進化について研究している有名な方の書いた本を読んで以来、このヘビに会える機会を待っていたんです。

とはいえ狙って出会うことなどまずできない幻のヘビ。わざわざ探すこともせず、いつか見つかるだろうとタカをくくっていた僕の前にやっと現れてくれました。

 

 

 

スタッフ 船越

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