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 右利きのヘビ2020/07/21


「イワサキセダカヘビ見つけたけど」

ある日の夜、ガイド友達からそんな連絡を受けた僕は家を飛び出し現場へ急行。

待ち受けていたのは三年間憧れていたヘビでした。

 

 

 

イワサキセダカヘビ

 

日本で唯一のセダカヘビ属で、石垣、西表の固有種。

そしてカタツムリしか食べないという極度の偏食家でもあります。

 

さらにその特殊な体の構造から「右利きのヘビ」とも呼ばれ、国内では他に類を見ない独自の生態をしています。

腕のないヘビに右利きも左利きもあるんかいな?と思う方もいるでしょうが、その特徴が現れるのは下顎。

 

カタツムリには殻の巻く方向によって「右巻き」「左巻き」に分けられます(殻を外方向へたどる時、時計回りになるのが右巻きです)。

国内に生息しているカタツムリはほぼ全て右巻き。サザエやタニシなどの皆さんがよく目にする巻貝もそうです。

イワサキセダカヘビはその右巻きカタツムリを効率良く食べたいがため、右の歯だけ本数が多くなってしまうという特殊な進化をしました。

 

言葉で説明するのはとても難しいのですが、右巻きのカタツムリをひっくり返して食べる際に歯の多い右顎で肉を抑え左顎で引きずり出す、といった感じです(ヘビの下顎の骨は中央で繋がっていないため、左右で独立して動かすことができます)。

そして左巻きのカタツムリを食べようとしても顎がうまく使えずたいてい失敗してしまうのです。右巻きだけを食べることに特化した専門家ですね。

 

 

 

ここからがさらに面白いところで、進化するのはヘビの方だけではないということ。

 

カタツムリは体の構造上、基本的に右巻きと左巻きではうまく交尾ができず子孫を残すことができません。

そのため突然変異などでたまたま生まれてしまった左巻きのカタツムリは左巻きの性質を後世に残すことなく死んでいきます。

よって全国的にはほぼ全ての種が右巻きなのですが、イワサキセダカヘビの生息する八重山だけは少ないながらも左巻きのカタツムリが一定数いるんです。

 

その理由はやはりこのヘビ。

 

八重山においては左巻きカタツムリはイワサキセダカヘビに食べられにくいという明確なメリットが存在します。

その結果、襲われなかった左巻き同士の出会う確率もわずかに増え、左巻きに進化した新しい「種」が繁栄するのです。

 

イワサキセダカヘビとカタツムリは、お互いがお互いに影響を与えあい進化の加速を促進していると言えますね。

 

カタツムリとセダカヘビの共進化について研究している有名な方の書いた本を読んで以来、このヘビに会える機会を待っていたんです。

とはいえ狙って出会うことなどまずできない幻のヘビ。わざわざ探すこともせず、いつか見つかるだろうとタカをくくっていた僕の前にやっと現れてくれました。

 

 

 

スタッフ 船越


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