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イワサキクサゼミの鳴く頃2021/04/27
4月もそろそろ終わり、GW直前。
季節外れの台風のためここしばらくは雨の日が続いていましたが、過ぎ去ってからは気持ちの良い晴れの日も多くなってきました。
新型コロナの影響でなかなか旅行へは行きにくい状況ですが、それでもサニーデイは感染防止対策を入念にしながら元気に営業中です。
春といえど西表では連日のように気温25度を超え、街を歩く人も皆半袖短パン。本州より一足早く夏へと突入したような気分です。
そこかしこから初夏の訪れを感じさせる、あの生き物の鳴き声が聞こえてきます。
イワサキクサゼミ
八重山ではよく見るセミですが、大きさは二センチという日本最小のセミです。
この時期にセミというとびっくりされる方も多いと思いますが、西表では3月〜11月まで、様々な種類のセミが鳴いているんです。
このセミは、サトウキビやススキといったイネ科の植物の近くに住んでいます。
草原で耳をすませると「ジイーーーーーーー…」という声が聞こえますよ。
動画はこちら。
小さい体の割にとても大きな声で鳴いています。
さほど珍しいセミではないので、天気の良い日中なら苦労せず見つけることができるはずです。
ちなみに、八重山にはこのイワサキクサゼミの他に「イワサキゼミ」「イワサキヒメハルゼミ」という似た名前のセミも生息していますが、実はこれらは全く別の種類になります。
余談ですが、セミの他にも八重山には「イワサキ〜〜」という名前の付いた生き物が多いです(以前紹介したイワサキセダカヘビ、イワサキワモンベニヘビもそう)。
これは明治〜昭和にかけての40年間を石垣島で暮らした気象観測技術者の「岩崎卓爾」さんのためにつけられたもの。
仕事である気象観測のほかに、八重山の生物や民族、歴史について研究していた岩崎さんは、発見した新種の生き物を知り合いの研究者に送っていました。
研究者は貴重な生き物を見つけてくれた彼に敬意を払い、その生き物達に岩崎さんの名前をつけているんですね。
スタッフ 船越