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サニーデイ西表修行:ピナイサーラ訓練編2018/06/15
6月8日、西表島は晴れ。
この日は、カヌー組合に所属するガイドたちが集合して、ピナイサーラの滝での合同救助訓練です。
若いガイドの方を中心に心肺蘇生法などの救命法から、実際に自然の中で怪我人を担架で運んだりと、万が一の事故に備えて準備します。
今日はその訓練の様子を、ご紹介します。
まずは救急法の講習会です。
石垣島の消防署から隊員の方が来て、人命救助の手順を教わりました。
スライドで、基本的なことをおさらい……
訓練用の人形を使って、心臓マッサージと人工呼吸、AEDの使い方などを復習しました。
上級救命士や、水難救助員の資格を取るために何度も講習会を重ねていたので、救助の手順はばっちり。
皆で心肺蘇生法の再確認を行います。
自動車免許を取る際に習った、という方も多いと思いますが、ほとんどうろ覚えですよね……
ガイドがうろ覚えでは困るので、サニーデイでは年に数回ほど講習を受けて事故の際にスムーズに動けるように練習をしています。
午後は実践練習です。
メインフィールドであるピナイサーラの滝で、人が倒れたという設定で訓練を行います。
まずは滝へ向かうところからスタート。
といっても、数十人のガイドたちが一斉にカヌーを使うと混雑してしまうので、数人はカヌー、その他はトレッキングで向かいます。
ピナイサーラに到着!
滝壺で休憩するガイドの皆さん。
休憩もそこそこに、今度は滝の上へと向かいます。
普段ゲストと一緒にツアーで通る道を使用すると、滝壺から滝の上までは1時間ほどかかります。
ですがこの日は、滝の上から怪我人を急いで降ろす、という訓練なので普段は使わない近道を利用して、15分ほどで登ります。
時間は短くなりますが、55mの高さを一気に登るため、かなりの急勾配となります。
この道は、とてもゲストを連れては登れません……
この訓練は、今年初めて西表島でガイドデビューした新人さんが多く参加するため、皆大変そうです。
それでもなんとかピナイサーラの上に到着!
ガイド集合で、パシャ!
滝の上へきた目的は道の確認だけなので、写真だけ撮ったらすぐ滝壺へ戻ります。
本番はここから。
滝壺から救急車の待つ駐車場まで、人力で怪我人を運ぶ訓練です。
このストレッチャーに、怪我人に見立てた60㎏の水を乗せて運びます。
持って歩けないところは、バケツリレーの要領で。
普段なら15分ほどで下る道のりですが、ストレッチャーを運びながらだと30分近くかかってしまいました。
係留所に着いたら、ひとまずゴール。
ここからはカヌー組の出番。ストレッチャーをカヌーに乗せて、駐車場まで引っ張っていきます。
トレッキング組は、歩いて下山します。
駐車場では、地元の青年団の方が運転する救急車が待っています。
最後に、怪我人を救急車に乗せて……
訓練は終了です。
お疲れ様でした!!
カヌー組合ではこのように毎年、万が一の事故に備えて訓練を行っています。
山での事故は、すぐに救助隊が駆けつけることが難しいので、とても危険です。
皆さんも、山での事故には十分気を付けましょう!
乾杯!!!
スタッフ 船越