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虫にーにーの台湾旅行 〜夜の虫採り編〜2025/02/11
台湾では、夜はほぼ毎日ライトトラップをしていました。
ライトトラップとは、夜行性の昆虫が光にあつまる習性を利用して、虫のいそうな場所で強力な明かりを照射して虫を採る方法です。日中は隠れていて見つけるのが難しい虫、特にクワガタやガなどを捕まえるのに活躍します。
普段は充電したポータブルバッテリーをライトに繋いで電力を供給したり、本格的な人は発電機を用意したりするのですが、飛行機に乗る都合でそんな大それた方法は取れません。
そのため、今回は強力なライトは日本から持ち込み、電源はレンタカーのシガーソケットから引っ張ってくることにしました。
現地のガイドさんもライトトラップを用意してくれました。発電機と水銀灯を使用しているので眩しさは段違いですね。色々な虫が集まってきますが、そのほとんどはガです。これは台湾でも西表でも一緒ですね。
最初こそ飛翔能力の高いガなどの虫が大量に飛んできますが、時間がたつと大きな虫も飛んできます。飛ぶのが下手な虫、体が重い虫なんかはライトに飛んでくるまでに何度も墜落したりぶつかったりするので、時間がかかるのかもしれません。
たくさんの虫が飛んできて、とても全部は紹介しきれませんが、中でも見る事ができて嬉しかったものをご紹介!
狙いの虫であったミヤマクワガタが飛んできました!
台湾には何種類ものミヤマが住んでいますが、これはタカサゴミヤマクワガタです。「高砂」とは、昔の日本での台湾の呼び名。同じような台湾の別の呼び方で「フォルモサ」というものもありますが、こちらはヨーロッパでの古い呼び方です。台湾の生き物にはタカサゴ〜だったり、学名にフォルモサ、とつくものが多いのはこのためですね。
日本のミヤマクワガタにとても似ていますが、より大きくなるようで、この個体も迫力があります。標高1000メートル以上の山の上に住んでいるようで、そんなに高い山のない西表にはミヤマがいないのも納得です。
昼間も見かけたアスタコイデスノコギリクワガタ。
今回の旅で一番よく目にしたクワガタです。台湾では定番のクワガタのようで、毎日のようにライトに飛んできました。山間のコンビニの明かりに向かって飛んできて、ひっくり返っている姿も見かけました。オレンジのクワガタって日本だとほとんどいないんで、新鮮ですね。国産のトカラノコギリクワガタなんかはオレンジっぽいですが、採集は禁止ですからね……
タイワンテナガコガネ!
こちらは名前の通り、手が長い大型のコガネムシ……なのですが、こちらはメスのため、手の長さは普通サイズ。贅沢を言うなら、ぜひオスも見てみたかった!
テナガコガネといえば、日本では天然記念物にもなっている沖縄本島のヤンバルテナガコガネが有名です。テナガコガネは大きくて希少価値が高く成長速度も遅いので、乱獲の対象にならないように法律で守られいるんです。
台湾のこの種も法律で捕まえることは禁止されているので、この虫は当然リリース。姿を見る事ができて感激です。
こちらも捕まえてはいけないシェンクリングオオクワガタのメス。どうやら台湾の虫の神様は、僕には採集禁止種のオスは見せてはくれないようです。オスがいたら欲望に負けて持って帰ってしまうと思われているのかな……(笑)
オスは、オオクワガタと言いつつ日本のコクワガタを大きくしたような姿だとよく言われています。見てみたかったです。
こんな感じで、色々な昆虫と出会うことができました。特にテナガコガネには人生で初めて生きた姿を見ましたので、大感動です!
石垣と台湾を結ぶ国際線が運行すれば、台湾は西表から最も行きやすい昆虫の楽園になると思います。まだまだ見ていないクワガタ、テナガコガネのオスなんかも次回に狙っていきたいですね!
以上、台湾編でした。
次回はこの冬の休暇を利用しての海外遠征記をアップしていきますよ。
気になる今年の行き先は〇〇〇〇〇〇〇。ターゲットは世界最大の〇〇〇〇〇〇。
さてどこの何でしょう笑
次の更新をお楽しみに〜♪