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 虫にーにーの台湾旅行 〜導入編〜2025/01/08

あけましておめでとうございます!

2025年もカヌーガイド業はそこそこに、まだ出会ったことのない虫を追い求めていこうと思います(笑)

 

 

去る2024年6月。1週間ほど休みを貰い旅行に行ってきました。いや皆さんは薄々お察しの通り、目的は昆虫なんですが……

ゴールデンウィークの果てなき連勤に嫌気が差し、現実逃避のため、前回のマレーシアに続いて海外へ旅立つことにしました。

 

今回の目的地は台湾。治安も良く日本人にも優しい国のようで、初めての海外旅行先としておすすめされることも多いと聞きます。

そしてなにより、距離が近い。というか、近すぎ。西表島からは間に与那国島を挟みつつ200キロしか離れていません。西表島と沖縄本島の距離がおよそ400キロなので、単純な距離だけなら台湾の方が近いです。台湾の高い山の上からなら、天気が良いと与那国、西表、石垣、波照間の各島が目視できるそうです。

 

そんな台湾ですが、気候としては西表島と同じ亜熱帯〜熱帯気候。はるか昔には西表を含む沖縄諸島と地続きだったこともあり、暮らしている生き物にも共通するものが多いです。何を隠そうあのイリオモテヤマネコも、中国大陸と八重山諸島が地続きだった頃に台湾を経由して歩いてきたベンガルヤマネコが由来です。その後の海面上昇により西表島が島として独立した際に取り残されたベンガルヤマネコが、島暮らしの中で独自に進化したのがイリオモテヤマネコだと言われています。実際、発見当初は「イリオモテヤマネコ」という西表島にしかいない独立種とされていましたが、現在では分類上「ベンガルヤマネコ西表島亜種」という扱いが主流になっています。

 

そんな感じで西表島と共通する生き物の多い台湾。いつも島で見ているのと同じような生き物をわざわざ採りに行くのか?と思われそうですが、もちろん似たようなといってもスケールは全然違います。

まず島の面積。西表島の面積はおよそ289平方キロメートルですが、台湾はその125倍、約36000平方キロメートルです。

一番高い山にしても、西表島が古見岳の470メートルに対して、台湾は玉山の3952メートル。文字通り桁が違います。ちなみにこの玉山、昔は新高山と呼ばれ、台湾が日本の統治下にあった戦時中は、富士山を差し置いて日本最高峰の山でした。真珠湾攻撃、そして太平洋戦争開戦の指示となった有名な暗号文「ニイタカヤマノボレ」の新高山ですね。

そんなわけで、台湾の魅力はその広大な面積とおよそ4000メートルの標高差からなる多様な自然と生き物。同じ島でも北と南、低地と高地では自然の種類が異なります。西表島とほぼ同じ緯度の熱帯気候にありながら、山の頂上付近は寒帯のツンドラ気候であり雪も積もるというのですから驚きです。

 

今回の目的は当然昆虫なわけですが、その中でも狙うのはクワガタ、カミキリ、ハナムグリといった甲虫たち。台湾はチョウ大国とも呼ばれるくらいチョウの種数、個体数も多いのですが、今回訪れたのはまだ梅雨も明けきらぬ6月。晴れ間の覗かない日では難しいかもしれません。

 

台湾は地図で見ると西表島のすぐ近くですが、西表から行くにはそれなりに時間がかかります。というのも、コロナ禍以前は存在した石垣〜台湾をつなぐ国際線が現時点では運行していないからですね。そのため、台湾への便が出ている那覇空港まで一度引き返す必要があります。

那覇で一泊の後、朝の飛行機で台湾入り。

台湾は、ピーチ航空から安い便が出ているので便利ですね。

台北、桃園国際空港の気温は24度。意外と涼しい。

 

今回はマレーシアの時とは違い、台湾在住の知り合いの方に案内してもらいました。

現地の事情に詳しい方がいるというのは心の余裕にも繋がりますね。

早速、車に乗って高速道路で南の方角へ。ちなみに、台湾の高速道路は料金所が全くなく、使った道がすべて自動で記録され、料金が引き落とされるようでした。かなりハイテクですね。

向かったのは南投県にある埔里(プーリー)という街。

台湾の中心の山岳部にある街で、亜熱帯気候で湿度の高い森が周囲には広がっています。その環境から、数多くの生き物が生息しており、昆虫観察をする人がよく訪れるそうです。「木生昆虫博物館」という、台湾では有名な昆虫の博物館があるのもこの街です。

途中で少し山に立ち寄り、生き物がいないか見てまわります。

 

台湾のキノボリトカゲでしょうか。いつも見ているサキシマキノボリトカゲより一回り大きいです。台湾にはキノボリトカゲの仲間が複数いるので、見分け方がよくわかりませんが、おそらくスウィンホーキノボリトカゲですかね。西表のトカゲと捕まえ方は一緒で、簡単に尻尾を捕まえることができました。

キゴマダラ。オスとメスで翅の模様が大きく違うチョウですが、これはメスです。

マダラ、とついていますがマダラチョウの仲間ではなくゴマダラチョウ、つまりはタテハチョウの仲間。オオムラサキなんかの親戚ですね。

台湾でも数は少なく、中でもメスは珍しいとのこと。正直、今回の台湾旅行は連日の雨のためチョウはほとんど採れなかったのですが、その数少ない中で当たりを引いたようです。

 

明日以降に備えて、昆虫用のトラップを仕掛けたりもしました。クワガタなんかが集まってくれると嬉しいです。

 

知り合いの人に案内されて、都市部にある昆虫ショップに寄ったりもしました。

子供たちやマニアに人気のカブト、クワガタがペットとして売られています。こういった専門店は子供の頃から何度も訪れていたので、落ち着く光景ですね。

ある程度の年齢の男性なら、誰もが子供の頃には虫を捕まえたり、カブトムシを飼育したりといった経験があると思います。が、そういった昆虫に親しむ文化は日本固有のもので、ヨーロッパなどの諸外国では子供が皆通るような一般的な遊びではない、と聞いたことがあります。こういった専門店があるあたり、台湾ではどうなのでしょうか?

 

夜は、有名な夜市へ行ってきました。虫屋にとって夜は勝負の時間。呑気に観光などしている場合ではないはずなのですが、台湾の夜市での食事は前々からの憧れでした。知り合い曰く、あいにくの雨のため、いつもより屋台の数がかなり少なかったらしいです。いつもはこの駐車場が屋台で埋め尽くされるとのこと。

蚵仔煎(オアチエン)と呼ばれる台湾料理の屋台。牡蠣を使ったオムレツのような料理のようです。卵を使ってはいますが、オムレツとお好み焼きの間みたいな感じで美味しいです。ソースではなく甘辛いチリソースで食べました。

他にも様々な屋台があって目移りしてしまいます。全て食べたいところでしたが、お金にも胃の容量にも限界はあります。他に大鶏排(ダージーパイ)、つまり特大の鶏の唐揚げなど何品か食べて終了。

台湾の屋台を満喫しました。

 

次回に続きます。

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