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EMR野外救命講習会に行ってきました。2018/11/13
西表島で11/9から11/11にかけて、一般財団法人 エマージェンシー・メディカル・レスポンダー財団主催の野外救命の講習会が開催されました。サニーデイでは野外一次救命の技術向上目的の為スタッフ船越と山田がこの講習会に参加してきました。
これまで一般市民向けの人命救助の講習には参加した経験はあるのですが、今回の講習はより高度で、医療関係者や野外活動従事者に向けた講習会です。
西表島は離島という特殊な環境に加え、山奥や海でのレジャー事故では救急車が到着するのが大幅に遅れる可能性が高いです。
その場合は、現場ガイドの初期対応に傷病者の命が預けられるため、気を抜くことはできません。
ツアーにご参加者頂くの皆さんの、もしもを想定して真剣に勉強してきました。
1日目は座学。
人形を使って、心臓マッサージ、人工呼吸の手順を復習します。
大人と子供で対応も違ってきます。
フグの毒「テトロドトキシン」は脳から神経伝達を麻痺させて呼吸困難となり死亡に落とし入れます。しかし麻痺させるだけであり毒が体外に排出されれば回復が望める。その為に医療機関に搬送するまでに補助呼吸(人工呼吸だけの応急処置)を続ければ助かる可能性は高いとの事。
初めて知りました。
二日目はより踏み込んだ深い講習内容。
この日も多くのガイドさん達が参加されていました。
包帯の巻き方の練習。
止血帯の使い方。
本来は戦場など怪我をしていてもすぐに逃げる必要がある場面でしか使わないそうですが、一応使い方を覚えておきます。
アレルギー患者に使用する携帯用注射器のレプリカ。
野外での救助に必要な知識を学びました。
3日目は野外にて、さらに事故発生現場を想定しての訓練です。
海で溺れた人の救助。
滝遊びもそのシュチエーション当然該当します。決して油断できません。
崖から落ちて、頭を打った人。
※トマトジュースです。
人間は約2リットル、体全体の三分の一の血液を失うと、死んでしまうそうです。
※トマトジュースです。
明かりが全くない夜の砂浜で人が倒れていたら……
3日間かけて野外での怪我、病気の対応を勉強しましたが、一番良いのは危ない状態にならないこと。
救助の呼べないような山奥での心停止は助かる可能性が下がりますので、とにかくそのような事態にならない事が大前提。
ツアーご参加いただく皆様、不安な事や当日の体調が優れない方、持病をお持ちの方は、何卒出発前にガイドに一言ご相談くださいませ。
ゲストの皆さんを非常事態に会わせない為には何をしなければならないか、またもしそれが起こった場合にどう対処していくか・・。今一度シュミレーションし直そうと思います。
とても勉強になった3日間でした。
EMR財団の皆様、遥々西表島まで講習を開催していただきまして本当にありがとうございました!
スタッフ 船越
今回参加の野外救命講習はこちら→
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一般財団法人 エマージェンシー・メディカル・レスポンダー財団
Emergency Medical Responder`s Foundation
231-0001神奈川県横浜市中区新港2-2-1横浜ワールドポーターズ6階NPO スクエア
HP : www.emr.or.jp E-mail : info@emr.or.jp
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