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 西表島の夜の昆虫たち2018/05/16

5月8日に梅雨入りが宣言された西表島

例年より5日早い梅雨入りですが、まだあまり雨は降らず、30度を超える蒸し暑い日が続いています。

気温が上がってくると、様々な生き物が姿を現わすようになります。

朝は毎日、アカショウビンの「キョロロロ……」という声で目が覚めますし、ツアー中にもキノボリトカゲキンバトなど、冬の間は見られなかった生き物が出てきます。

今日はそんな生き物たちの中でも昆虫、特に、昼間は隠れていて見つからないけど、夜になると出てくるものをいくつかご紹介します。

皆それぞれ特徴があって、よく観察すると面白いですよ。

 

 

サキシマヒラタクワガタ

 

夏の昆虫の代表といえばクワガタ。今も昔も子供には大人気で、昔はクワガタを戦わせて遊んだ、という大人も多いハズ。

この種類は八重山地方に固有のヒラタクワガタで、最大8センチ以上にもなります。

夜、街灯などのライトに集まる習性があるので、ホテルの部屋の明かりに飛んでくることもあるかもしれません。

パイナップルが好物なので、西表島ではパイナップル畑の近くに住んでいることもありますよ。

 

 

 

オオイクビカマキリモドキ

 

この虫、なんの仲間だと思いますか?

色はハチに似てるけど手はカマキリみたいだし……

正解は、カゲロウの仲間です。

 

捕まえるとカマキリそっくりの手で挟んできますし、ハチのように刺す真似をしてきます。

針はないので全然痛くはありませんが、いきなり飛んできたらハチかと思って驚いちゃいますよね。

 

 

 

 

サビモンルリオビクチバ

 

蛾といえば、茶色で鱗粉を撒き散らす、嫌われ者のイメージですが、なかにはこんなにキレイなものもいます。

このガも名前の通り、瑠璃色の帯とサビ色の模様がなんとも言えないカッコよさを漂わせています。

日本では石垣、西表の固有種ですが、沖縄本島でも少数ですが見つかっているようです。

自分で海を飛んで渡って行ったのでしょうか……?

 

 

 

 

ヨナグニサン

 

西表の昆虫を語る上で忘れてはいけないのがコレ。

羽を広げると15センチにもなる日本最大、いや世界最大との呼び声もある、ヨナグニサンです。

与那国島で発見されたためこの名前がつきましたが、石垣、西表にも数は少ないですが生息しています。

沖縄県の準絶滅危惧種で天然記念物のため、捕獲は厳禁!見るだけで楽しみましょう。

 

 

どうやら飛ぶのは下手らしく、バタバタと暴れてはあちこちに衝突し、なかなか写真を撮らせてくれませんでした……

 

 

これらの虫たち、夜は元気に飛び回っていますが、昼間は広大なジャングルのどこかに身を隠しています。

西表は特に、夜行性の生き物が多く住み、あのイリオモテヤマネコも主に夜間に活動します。

夜に現れる昆虫の多くは、街灯や自動販売機の明かりなどに引き寄せられるように集まりますので、そういった場所を探してみると、いろいろな昆虫に出会えます。

ぜひ滞在して、懐中電灯を手に夜の島を探検してみてください。

 

昼とはまた違った西表島の顔を見ることができるかもしれません……

 

スタッフ 船越

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